上部内視鏡検査(胃カメラ検査)
内視鏡検査で患者さんに求められること
- 1見落としのない正確な診断
- 2苦痛の軽減
患者さんがしんどい思いをされてまで頑張って胃カメラ検査を受けられる主な理由は、やはり癌などの怖い病気の有無や消化器症状の原因を調べるためであり、そのためには見落としのない正確な診断が必要とされます。
また同時に少しでも苦痛が軽減されることも望まれます。
これらを考慮したうえで、当院では経鼻内視鏡検査を採用致しました。
当院の経鼻内視鏡検査の特長
経口内視鏡と比較しても、画質、診断率は劣らない
経口内視鏡と経鼻内視鏡との画質、診断率において、両者間に有意な差はみとめられないという報告があります。
苦痛の軽減
- 1咽頭反射の軽減
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口からカメラを挿入すると口の奥(舌根部)にカメラが接触するため、咽頭反射が誘発されます。しかし鼻から挿入した場合、それが避けられるためほとんど誘発されません。
また咽頭麻酔の効果で反射がさらに抑えられるようになり、「内視鏡検査は苦しい」という患者さんの不安がかなり解消されるようになりました。- 口からの胃内視鏡
- 鼻からの胃内視鏡
- 2鼻腔通過時の疼痛の軽減
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前処置(鼻の麻酔、血管収縮薬の噴霧)の効果で、カメラが鼻腔を通過する際の痛みは抑えられ、また鼻出血も極力抑えることができます。
胃カメラ検査の費用の概要
健康保険で3割負担の方の場合
- 初診料、胃カメラ検査に必要な薬剤、血液検査…合わせて2,000円~3,500円
- 胃カメラ検査(検査のみ)…約4,000円
- ※生検(組織検査)を行った場合は上記費用に追加があります。
- ※1割負担の方は上記の3分の1程度でお考えください
- ※経鼻・経口内視鏡とも上記金額です。
- ※検査の結果次第では、お薬を処方する場合がございます。
胃カメラ検査の流れ
- STEP1 検査前日の食事
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胃内に食物が残ってしまうと詳細な観察ができないため、前日の夕食を夜8時までに済ませてください。その後の水分摂取は行っていただいて結構です。
- STEP2 検査当日
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朝食は食べないでください。
事前指示のある薬のみ服用してください。
水やお茶は飲んでいただいて構いませんが、少量に留めておいてください。
- STEP3 検査前
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胃の中の空気や泡を取り除く薬を服用します。
経鼻内視鏡の場合…止血剤、麻酔薬を鼻に噴霧します。
経口内視鏡の場合…麻酔薬を咽頭に噴霧します。
- STEP4 検査後
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検査結果は後日、再診時に説明させていただきます。
- ※ご希望ございましたら鎮静剤を使用させて頂きますが、その場合、点滴の準備が必要になります。
また検査後は回復するまで少なくとも1時間ほどクリニックにてお休みしていただきます。
当日車で受診された場合、鎮静剤を使用することはできませんのであらかじめご了承ください。- ※生検(組織検査)を行った場合、検査終了2時間は食事摂取を行わないようにしてください。また当日の飲酒は控えてください。
- ※内服薬について
検査当日は普段飲まれている薬の服用を控えていただくケースがございますので、事前に薬の種類を医師にお伝えください。
とくに血液をサラサラにするお薬を服用されている場合、生検 (組織検査)で血が止まりにくくなりますので、必ず事前にお伝えください。