肥満治療~胃内バルーン留置術・減量治療・ダイエット~
これまで様々なダイエット方法がメディアや本で紹介されてきましたが、それで効果を得て、現在リバウンドすることなくダイエットに成功されている方は一体どれほどいらっしゃるでしょうか。
肥満につながる原因の多くは生活習慣によるものです。ダイエットに成功するということは、生活習慣をきちんと見直し正すということであり、簡単なことではありません。
人それぞれ性格や嗜好品も異なれば、生活リズムも異なります。そのため自分に見合った無理のないダイエット方法を見つけ実践しなければなりません。
ちなみに
「肥満」は太っている状態であり疾病を意味するものではありません。
「肥満症」は肥満に関連する健康障害を有するものであり、医学的に治療が必要です。
この治療は関西地方、兵庫県内で取り扱っているのは数ヶ所の医療機関です。
肥満治療の分類:主に下記①~⑤
- ①食事療法
- ②運動療法
- ③行動療法
- → 生活習慣
- ④薬物療法
- ⑤外科療法
- → 内科・外科療法
しかし実は上記④と⑤の間に位置づけられる治療として、保険外治療ではありますが
胃内バルーン留置術というものが存在し、当院はこの治療を取り入れております。
胃内バルーン留置術の施行前にメディカルチェック
まずは健康管理(尿・血液検査、腹部CT、胃カメラ検査)を行い、治療適応であるか確認致します。
※3か月以内に上記検査をされており、結果を確認させて頂ければ当院での事前検査は必要ありません。
胃内バルーン留置術とは
胃内バルーン留置術は、胃カメラを使って胃の中に直径約10cm、容量400~700mlの生理食塩水入りのバルーン(風船)を留置する肥満症治療の一つです。
これはバルーンを留置することで、胃から腸へ食物が排泄される時間が長くなるために満腹感が得られ、胃の容量が小さくなることで食事摂取量が減り、結果的に体重が減少します。
当院ではFDA(アメリカ食品医薬品局)で認可された、全世界で9割以上のシェアを占める安全性の高いORBERA®というバルーンを採用しております。
治療対象である方
- 年齢20歳以上65歳以下
- 食事・運動を継続しても効果が乏しい中等度~高度の肥満の方(BMI:27 kg/m² 以上)
- 肥満に関連する疾患(高血圧, 脂質異常症, 耐糖能異常など)を有している
治療対象でない方
- 過去に胃の手術を行っている
- 中等度以上の大きな食道裂孔ヘルニアがある
- ヘリコバクターピロリ菌の感染が指摘されている
- 現在,血をサラサラにする薬(抗血栓薬)を内服している
- 妊娠中および授乳中である
合併症
最も多い副作用は嘔気です。バルーンを留置してから数日間はよく嘔気を認めますが、点滴、薬を使うことでほとんど改善します
胃内バルーン留置後のフォロー
バルーン留置して数時間後から強い嘔気が見られますので、食事管理, 体調フォローのため、当院プログラムで経過をみさせて頂きます。詳細につきましてはクリニックにて説明させて頂きます。
費用
材料費(※バルーン関連の各種製品は海外より輸入致します。製品代とそれに関する運送料、事務手数料など)、手技料(※バルーン挿入/抜去)、薬剤費込みで、計43万円(税別)です。(※クレジット支払可)
(※胃内バルーン減量術は日本肥満学会で肥満治療としてコンセンサスが得られておりますが、保険収載はされていないため、全額自費治療となります。)
まとめ
・これまで食事、運動でダイエットに挑戦されるも結果を残せずにいる方
・なんとしてもダイエット(減量)に成功してやると、強い意志をお持ちの方
適切な食事・運動を継続して行うことができれば、半年間で約10~15kg減量することが可能です。患者様の減量を全力でサポート致しますので、肥満治療を御検討の方は当院までご連絡ください。